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従来のイグサ畳は使用から2~3年ごとにメンテナンス(裏返し・表替えなど)を行うのが普通。これらは表面のささくれや変色など、イグサならではの劣化が原因で必要になってきます。
しかしささくれも変色も起こりにくい和紙畳なら、当然そのぶん長持ちします。一般的に言われている耐久力は「イグサ畳の約3倍」。頑固で目立つ汚れさえつけなければ、2~3年経っても特別なメンテナンスは必要ありません。
また和紙畳の表面は樹脂でコーティングされているため、撥水性も抜群です。飲み物をこぼしてもすぐには染み込まないので、水分を多く含んだ布巾で拭いても大丈夫。手入れしやすく畳を清潔な状態に保てるため、ダニやカビの発生防止にも繋がります。
対して、和紙畳が持つデメリットは以下の通りです。
「調湿効果」とは湿度や温度を調節してくれる、イグサ畳の特徴的な機能の1つ。梅雨や夏場に湿度が上がると湿気を吸収し、乾燥しやすい冬場にも適度な湿度を保てるよう調整します。温暖湿潤な日本の気候にうってつけな特徴ですが、イグサではない和紙畳にこの調湿効果はありません。
また和の趣を感じさせるイグサ特有の畳の香りが味わえないのも、人によっては惜しい点です。
さらに和紙畳はイグサ畳より単価が高くなっています。イグサの畳表であれば1畳あたり5,000円程度で済むところを、和紙畳なら倍以上の費用になるのが一般的。イグサ畳よりメンテナンスの頻度は少なくなりますが、そのぶんコストパフォーマンスが良いかどうかは少し微妙なところです。